マウンティング女子は優位性を誇示したい

マウンティング女子とは？

この動物社会の順序確認行為に似たような現象が女性同士の間で行われていることを明確にしたのが、マンガ家の難波ユカリさんで、彼女は「マウンティング女子」の名づけ親でもあるのです。
要するに、マウンティング女子とは、自分が相手よりも上であるということを誇示する女性のことを言うのです。これは、エッセイストの犬山紙子さんと瀧波さんが共著の本「女は笑顔で殴りあう」（筑摩書房）において、巷に存在するマウンティング女子について詳しく解説されています。

マウンティング女子の特徴とは？

マウンティング女子には、猿社会など動物のマウンティングとは決定的に違う特徴があるのです。猿社会では行動によって他の猿に知らしめるという一目でわかるマウンティングが行われますが、私たち人間社会において行うマウンティングはとても巧妙で分かりづらいという特徴があります。
例えば、それはマウンティング女子が笑顔で相手を褒めることによってマウンティングを仕掛けている場合など、端から見るとただの褒め上手に見えることがあるからです。ですが、その褒め言葉の中には、相手をじわじわと攻撃するような裏の意味が含まれています。この隠された裏の意味で相手を攻撃することによって、自分が相手よりも上であるということを暗にアピールし、誇示するのがマウンティング女子の「マウンティング」なのです。

もう一つの特徴

また、マウンティング女子のもう一つの特徴としては、その場の雰囲気を壊すことなく、いかに自分を相手よりも優位に立たせるかという「頭脳プレー」を展開するということです。女子会や友人たちとの集まりなど、楽しいハズなのになぜかもやもやした気持ちやイライラが募るというようなことがあるなら、もしかしたら、知らない内にマウンティング女子から攻撃を受けているのかもしれませんよ。それほど、マウンティング女子による攻撃は巧妙で、なおかつ相手の心をゆっくりと蝕んでいく毒のような効果もあるのです。